5Gの通信速度 5Gが開始されたら光回線はいらなくなるのか?
 このエントリーをはてなブックマークに追加 

1、5Gの通信速度の理論値は4Gの約100倍

公開日:2019年6月25日

 

5Gのイメージ

 

5Gの通信速度はサービス開始当初から下り最大で10Gbpsになると言われています。そして将来的には、下り最大20Gbpsに達するともアナウンスされています。それと比較して、固定ネットワークを利用する光回線の通信速度は下り(上りも含む)最大1Gbps。

 

NURO光では最大で10Gbpsのサービスもありますが、主流なのは2Gbpsのサービスです。5Gサービスがスタートしたら、最大通信速度で負ける光回線はいらなくなるのでしょうか? そこで様々な側面から5Gと光回線を比較してみました。

 

 

5Gの通信速度

4Gと5Gの理論上の最大速度

 

現在、4Gで通信速度が最速なのは、NTTドコモが提供している「PREMIUM 4G」の下り最大通信速度1.288Gbps(理論値)です。ただし、これは5つの周波数を束ねたパターンで実現している数値です。周波数1波だけだと、下り最大通信速度788Mbpsが最大となります。

 

しかし2020年に商用化を予定している5Gの場合は下り最大通信速度10Gbpsでサービスが開始され、将来的には下り最大20Gbpsに達する形となっています。米国・韓国での5G 実測値の例

 

5Gの通信速度が飛躍的に速い理由

 

なぜ4Gから5Gに変わっただけで、こんなに通信速度が速くなるのでしょうか。その最大の理由は、4Gと5Gで使用する電波の周波数帯が異なるからです。

 

4Gで使われている周波数帯は主に2GHzから3.6GHzです。一部では700〜800MHzも使われています。それに比べて5Gには、4Gよりもはるかに高い周波数帯である3.7GHzと4.5GHz、それに28GHzが通信キャリア4社(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイル)に割り当てられています。28Ghz帯の利用例・実験例

 

5Gは4Gで使われている周波数に加え、6GHz以上の周波数を使って通信を行うようになりました。携帯電話事業者は28GHz帯域での実験を続けていますので、商用化される際には28GHz帯域での通信がメインになるものとみられています。

 

5Gにはなぜ高い周波数帯が割り当てられたのかというと、周波数が高い帯域は他の通信などにあまり用いられていないからです。あまり用いられていないことにより、広い帯域幅をモバイル回線用に確保でき、高速化と大容量化を実現できるわけです。

 

5Gにも弱点はある

 

ただし電波は、周波数が高ければ高いほど直進性(まっすぐに進む性質)が強くなっていきます。

 

そのため、5Gの周波数はビルなど障害物に遮られやすく、遠くまで到達しにくくなります。この弱点を克服するため各キャリアとも、電波を目的の方向に集中させるビームフォーミング技術を強化したり、基地局を増大したりするなどの対策をとっています。

 

2、5Gがあれば光回線は不要になるのか?

 

結論からいえば5Gが実用化されても、しばらくは「光回線が無くなることはない」と考えられています。

 

5Gの最高速度は10Gbpsから20Gbpsといわれており、これは現行4Gの100倍程度を意味します。光回線の最高速度は10Gbps(NURO光)です。この数値だけを比較すると5Gと光回線の速度はほとんど変わりません。

 

ではなぜ光回線と5Gが併用されることになるのか、あくまでも推測の域を出ませんが簡単に説明してみます。

 

5G(モバイル回線)の考えられるデメリット

 

1、速度制限が入る可能性

 

5Gも携帯電話のネットワークである以上、現在の各キャリアが採用している料金体系を踏襲するはずです。具体的にいうと、通信量に応じて料金が上がっていくという料金体系です。

 

それと比べて、光回線は月額固定料金制であり、通信量がいくら増えたとしても月額料金は変わりません。

 

たとえば、NetflixやHulu、AmazonのPrime Videoといった動画配信サービスをいくら視聴しても月額料金は一定なのです。しかしモバイル回線で高画質の動画を際限なく視聴したら月間のデータ容量上限をすぐに超えてしまうでしょう。

 

5Gは速度が速い分、短時間に大容量のデータを消費できる(してしまう)ため、月末を待たずに「ギガ不足」に陥るわけです。

 

テザリング機能を使う事でさらに制限を受けやすくなる

 

テザリング機能とは個人に割り当てられている月間データ容量を消費する形で使うことができる機能です。

 

5Gはモバイル回線です。モバイル回線であればスマートフォンやタブレットなどをWi-Fiルーターとして利用できる「テザリング機能」も搭載されるはずです。そこで、自宅では5Gのテザリング機能でインターネットに接続すれば、インターネット接続を5Gに1本化できるように考える方もいるかと思いますが、、

 

例えば月間5GB契約の方がテザリング機能を使うとなると、すぐにデータ容量が上限値に到達してしまう恐れがあります。また、5Gが実用化される頃には大容量のコンテンツ(リッチコンテンツ)が、増えている事が想定されるため、速度制限が入る可能性はさらに増えると思います。

 

2、5Gの実測値がどの程度出るのかがわかならい

 

光回線の最大通信速度は1Gbps〜10Gpsですが、実際にこのスピードが出ることはまずありません。

 

というのも、光回線を含め、現在、一般消費者向けに提供されているインターネット接続サービスはすべて「ベストエフォート型(最大限の努力はするが保証はしない、という意味)」で提供されているからです。

 

「ベストエフォート型」の実際の通信速度は、回線の混雑状況(ユーザーが集中する時間帯やエリアなど)や、有線接続か無線LAN(Wi-Fi)接続かで変わってきます。それ以外にも、利用しているプロバイダ(そのプロバイダの利用者数や設備の充実度など)によっても大きく変わります。

 

そのために光回線のユーザー宅における実効速度(実際に出ている通信速度のこと)は、最大通信速度が1Gbpsの回線だとしても60〜200Mbps程度と言われています。

 

光回線の例を見ると、5Gのベストエフォート値が10Gbpsであっても、実測値でどの程度出るかは不透明です。現に5Gのサービスがスタートしたアメリカや韓国でも、4Gと比べて飛躍的に速くなったと言う評判はほとんど見ません。世界での5G稼働状況 料金や利用者の感想

 

むしろエリアの狭さや、料金の割には速度が出ない・・と言う評判の方が多いようです。光回線もそうでしたが、5Gもそのスペックを活かしきるには時間と研究が必要と言った印象です。参照:光回線の高速化の歴史

 

IOT化した際に自宅でWi-Fi(光回線)が必要になる

 

少し視点を変えて考えてみましょう。自宅にある冷蔵庫やエアコンなど家電がすべてIoTに対応していた場合、外出先からでも簡単に操作できます。自分が自宅にいるときはスマートフォンのテザリング機能で各家電をインターネットにつないでいたとしても、外出中はどのように家電をインターネットにつなげればよいのでしょうか。

 

そこで思い浮かぶのはWi-Fiです。Wi-FiはポケットWi-Fiと呼ばれるSIMカードを挿入して使うタイプと光回線を変換して使う2種類のタイプに分かれます。

 

今回注目していただきたいのは”光回線を使ったWi-Fiの運用”です。Wi-Fiで各家電をインターネットに接続しておけば、外出先からでも簡単に家電を操作できます。そういった面でも光回線は必要不可欠なもので、5Gとは”相互補完関係”にあるといえるでしょう。

 

5Gがスタートしてから通信速度を見極めるべき

 

現状では、NTTドコモから「5Gの料金プランは使い放題になるだろう」とアナウンスされています。料金の部分では心配なくなるかもしれません。

 

ただし、先ほどもお伝えした「5Gで使用される電波の周波数帯は直進性が高い」ということも問題になってきます。もし「隣にビルがある」「5Gの基地局が近くにはない」という場合、最大通信速度が10Gbpsであっても自宅ではどのくらいの通信速度が出るのかわかりません。

 

とくにサービスのスタート時は基地局が多くはないために、この点は心配になってくる要素です。

 

利用者が増えたら速度が落ちる可能性

 

また光回線も同様ですが、「サービスがスタートして利用者が少ないうちは通信速度が速いけれども、サービスの人気が高まって利用者が増えてくると通信速度が落ちてくる」というベストエフォート型の特性もあります。

 

当面は5Gと光回線の使い分けがベストだが納得できれば5Gへの一本化も

 

このように見ていくと、「5Gにおける理論上の通信速度は魅力的ではあるけれどもサービス開始当初は光回線を併用していくべき」と考えます。サービススタートからすぐに、インターネット接続契約を5Gに1本化するのは危険です。5Gのサービスが安定化するのを待ったほうが良いでしょう。

 

そのとき、自宅で利用する上で問題ない通信速度が5Gで計測され、料金体系も納得できるものとなった。こうなったら、光回線を解約し5Gに一本化してみても良いかもしれません

 

光回線と5Gの関係

 

色々と書き連ねてきましたが、重要なポイントは「光回線と5Gは全く異なる性質を持つネットワーク」だということです。

 

通信速度など似ている部分も多々ありますが本質的な部分では全く異なります。互いに互いの弱点を補いあっているため”相互補完関係”といえるのではないでしょうか。したがって、5Gが本格的に普及したからといって光回線が無くなってしまうことはないでしょう。

 

家計的な意味で節約をしたいからという場合は、光回線を廃止してモバイルルーターを持ち歩き使う形でも良いかもしれません。しかし、モバイルルーターであっても3日間で10GBを超えて(UQ WiMAXの場合)通信してしまうと速度制限に引っかかってしまいますので、慎重に判断すべきではないでしょうか。

 

5G 光回線に関するコラム

 

28Ghz帯の利用例(実験例)

 

例えばNTTドコモは2018年に三菱電機と協力して28GHz帯域での屋外実験を行っています。屋外実験では最高速度27Gbpsと規格外のスピードを測定しました。スピードは基地局に近ければ近いほど早く、遠くなればなるほど低下していきます。

 

実は周波数が高くなればなるほど、“直進性”と呼ばれる性質が強くなっていき、ビルなど障害物が多い地域では遠くまで電波が飛びにくくなってしまいます。そこで各社ともにビームフォーミング機能を強化したり、アンテナ数を増大させたりで5Gの弱点を克服し商用化を目指しているのです。

 

さらにアンテナ性能も大きく向上しています。4Gと比べると5Gでは一度に接続できる台数が大幅に増えています。花火大会など多くの人出があるところでは中々インターネットに接続できず、SNSやLINEなどが使えなかった人も多いでしょう。しかし、5Gになったことでそういった煩わしさからも解放されると各社は説明しています。

 

光回線の高速化の歴史

 

これまで長い間、高速な通信回線といえば「光回線」でした。伝送媒体に光ファイバーを利用した有線通信である光回線は、2001年、NTT東日本により「Bフレッツ」(現:フレッツ光)と名付けられたサービスからスタートしました。

 

当初は最大通信速度10Mbpsでスタートした光回線もしばらくして最大通信速度100Mbpsへとアップ。現在では最大通信速度1Gbpsのタイプが主流になっているほか、最大通信速度10Gbpsタイプのサービスも登場しています。

 

また2006年からは、auからも光回線(旧:ひかりone/現:auひかり)が提供されているほか、NTT東/西日本の光回線を利用した「NURO光」や「ドコモ光」「ソフトバンク光」などといったインターネット接続サービスが乱立しています。

 

5G(モバイル回線)は光回線より手軽だが・・

 

ではなぜ、光回線と5Gが比較されているのかというと”手軽さ”にキーワードがあると考えられます。モバイルネットワークはSIMカードをスマートフォンに挿入するだけでインターネットに繋がります。対して、光回線はインターネット工事をしなければならず開通までに1カ月〜2カ月程度待たされてしまうこともしばしばです。

 

さらにモバイルネットワークには”テザリング機能”が付帯しており、PCなどSIMを挿入できない機器もテザリング機能を使えば簡単にインターネットに接続できてしまいます。現行4Gにもテザリング機能は存在しており、各社ともにオプション契約として契約が可能です。

 このエントリーをはてなブックマークに追加 

NURO光を申し込むならキャンペーンを利用したい


キャッシュバックキャンペーンの画像


NURO光を申し込む際は、キャッシュバックや工事料金が無料になるキャンペーンを利用して申し込む事をお奨めします。

キャンペーンを利用するかどうかで7万円前後の差が出ます。(キャッシュバック35,000円+工事費40,000円無料など)

また、キャンペーンも申し込み媒体によって変わりますので注意が必要です。