NURO光のセキュリティソフト(カスペルスキー)の性能 他のソフトとの比較
NURO光を契約すると、カスペルスキーと言うセキュリティソフトを無料(マンション契約の場合、月額500円)で使う事ができます。
私はカスペルスキーをPC、スマホ共に使っており不満は感じてませんが、ネットの使い方によって必要なセキュリティソフトは違います。このページではカスペルスキーでできる事や利用者の評判、また、他のセキュリティソフトと比べてどうなのかについてまとめています。
<目次>
- カスペルスキーでできること
- カスペルスキー利用者からの評判
- ノートン、ウィルスバスター、ESETとカスペルスキーの比較
- フレッツ光やauひかりの付属セキュリティソフトとの比較
- NURO光を契約した際のカスペルスキーの料金
カスペルスキーでできること
カスペルスキーに備わっている機能は、50以上にわたります。そのため、多くの種類のウイルスやフィッシングサイト、スパイウェアといった脅威から幅広くパソコンを守ってくれるのです。その中から代表的な機能を紹介しましょう。
- ウイルスが感染しているファイルを自動的に駆除および隔離する。
- フィッシングサイトやウイルスが仕組まれている危険サイトをブロックする。
- 送受信するメールをスキャンする。
- 添付ファイルをスキャンする。
- ファイアウォール機能が備わっている。
- 個人情報保護機能が備わっている。
- WEBトラッキングを防止する。
- アダルトサイト等の有害サイトをフィルタリングする。
この中で特にファイアウォールの機能は評価が高く、Matousec.comが行ったセキュリティテストではExcellentの評価を受けています。ほかにも、マルウェア対策やネット決済保護機能なども充実しています。
NURO光のカスペルスキーでは、最大で5つの端末に利用することができます。今や1人1台はパソコンやスマホなどのインターネットに接続できる端末を持っている時代ですから、家族全員をインターネット上の脅威から守ることができます。
子供がいる家庭向けの機能が充実している
子供にスマホや携帯電話を持たせている親も多いと思いますが、気になるのはインターネットの悪影響です。カスペルスキーでは、子供に与えるインターネットへの悪影響を防ぐ機能が充実しているように私は感じました。いくつかの特徴を挙げてみると、
- インターネットを利用できる時間帯の指定や、1日あたりの利用限度時間を設定できる。
- 子供に見せたくないジャンルのサイトや、特定のサイトにアクセスできないように指定できる。
- 起動するアプリケーションに使用時間を設定したり、起動できるゲームを制限したりできる。
- ファイルの種別ごとに、ダウンロードを制限できる。
- TwitterやFacebookといったSNSを利用する際に、接続する相手ごとに許可やブロックを設定できる。
- SNSやウェブサイトなどへ個人情報を送信できないように設定できる。
このような子供がいる家庭への配慮から、カスペルスキーは2015年に日本PTA全国協議会の推薦商品として認定されたこともあるようです。
2、カスペルスキーの評判
NURO光を契約するとカスペルスキーというセキュリティソフトが無料で使えます。パソコンを使う上でセキュリティソフトは重要で、個人情報を盗んでしまうウイルスを駆除して安全を守ってくれます。では、早速カスペルスキーの評判を見てみましょう。
◇動作は重い?
- 設定を練らないと重いくて辟易とします。
- カスペルスキーは低スペックのパソコンには重く感じます
カスペルスキーの動作は若干重めというワードが散見されました。価格コムの評判では“軽快性”という項目で判断されていましたが、軽いという人もいれば重いという人もいる、そんな感じです。
評判にも挙がっていたように、カスペルスキーは“パソコンのスペック”に左右されている可能性があります。タブレットや低価格パソコンなどパワーが低いパソコンに対しては動作が重くなる一方、ハイスペックパソコンなどパワーが強いパソコンは軽快に動くといったイメージで問題ないはずです。
◇使いやすさは?
初心者向きではないですね。
機能が多く、設定項目も多め
Zeissの顕微鏡写真を扱うソフトに含まれるインストーラーみたいなのが、カスペルスキーのウィルス検索で引っかかってくるんだけど。
— H_11_Tango_X-Ray (@QuebecIC) 2019年3月3日
カスペルスキー導入したらHTTPS通信がクソ遅くなってウケる。
— ぺるぽっちゃぽっぴぽっぽーれべお???? (@sysecond) 2019年3月2日
価格コムとTwitterで評判を探した結果、あまり使い勝手が良いとはいえなそうです。
カスペルスキーの設定画面では、設定すべき項目が多く知識がない方がいじろうとしてもうまく行かないかもしれません。そのため、初期設定のままカスペルスキーの運用を始めてしまい、「パソコンの動作が重い」などのトラブルを引き起こしてしまうのではないでしょうか。ただ、通信速度が遅くなることはカスペルスキー側も認識しているようです。
ブルースクリーンを誘発する可能性も?
気になる評判がありました。それは「ブルースクリーンを誘発する原因だった」というものです。詳しくは下記のリンク先に書かれています。
https://support.kaspersky.co.jp/common/error/other/9042
この評判を書いた人の最後の方には「カスペルスキーをアンインストールしたらブルースクリーンがとまった」と書き込まれており、カスペルスキーが原因だったことがうかがえます。
ブルースクリーンとは、Windowsが処理中に何らかのエラーで止まってしまい、動かなくなってしまう現象です。大抵のケースではリカバリー(工場出荷状態に戻すこと)で解決しますが、データがすべて初期化されてしまうデメリットもあります。
カスペルスキーもブルースクリーン問題を認識しており、原因と解決方法、サポート方法を公式ホームページに掲載しています。もし、ブルースクリーン問題が怖いのであれば下記のリンクから情報を事前に得ておくと良いでしょう。
https://support.kaspersky.co.jp/common/error/other/6177#block2
評判を受けての考察
◇総合満足度は「3.67」
カスペルスキーの総合満足度(価格コム)は3.67でした。セキュリティソフトの平均値は3.52なので若干上回っている印象です。カスペルスキーはセキュリティソフトの中で有名どころですが、実用性という面ではあまり評価されていないことが分かります。
自分のパソコンのスペックに合っているというのであればカスペルスキーでも良いかもしれません。しかし、パソコンのスペックが低いにもかかわらず負荷の大きいカスペルスキーを使い続けることは非効率的ではないでしょうか。
NURO光の契約特典としてカスペルスキーが無料でついてくるため、お試しで使ってみて使えそうなのであれば、そのまま使い続け、もし難しそうなのであれば他社製品を試してみるのも良いかもしれません。
ノートン、ウィルスバスター、ESET と比較
セキュリティソフトの有効性は「どれだけウイルスに対してパターンファイルを持っているか」が一つの焦点になります。
パソコン等に侵入してきたウイルスをパターンファイルに一致するかどうかを保有データベースに照会し、一致すればウイルスと判断して駆除しているからです。この点はマルウェア対策性能の場所でカスペルスキーと他社セキュリティソフトを比較します。
また、セキュリティソフトの容量が大きすぎてしまい、作業に支障が出てしまうとなれば本末転倒です。そういった部分もカスペルスキーと比較してきます。
3-1. ノートン
◇動作の軽さ
ノートンは比較的軽いという評価でした。ノートパソコンでも軽快に動くため、低スペックのパソコンを持っている方でも簡単に導入できるでしょう。
◇マルウェア対策性能
オーストリアの独立系テスト機関の評価レポート を基に見ていきます。カスペルスキーはマルウェアの保護率は97.8%でした。一方、ノートンは99.9%とカスペルスキーを上回っていることが分かります。
しかし、オフライン時における検出率は91.4%(カスペルスキーは94.5%)と一気に低下してしまうため、カスペルスキーの方が優秀といえるでしょう。
3-2. ウイルスバスター
◇動作の軽さ
動作は軽く安定性はあるとのコメントが多く見受けられました。ウイルスバスターは販売本数1位を記録するなど、なじみの深いセキュリティソフトではないでしょうか。
ウイルスバスターでは、ウイルス検知を行う際に必要なパターンファイルをクラウド上で照会するため、低スペックパソコンでも重さを感じにくい仕組みづくりを行っています。ゆえに、カスペルスキーと比較すると、ウイルスバスターの方が軽いと感じるのです。
ただし、パソコンのスペックによっては大差がないケースもあります。
◇マルウェア対策性能
こちらも同じように比較します。カスペルスキーの検出率は97.8%(オンライン時)でした。一方、ウイルスバスターは99.7%とかなり優秀にみえます。
しかし、誤検知率が高く総合評価は判定不能になっています。オフライン時におけるウイルスバスターの保護率は43.3%とセキュリティソフトの意味をなしていません。“ウイルスバスター”は知名度も高く、使い勝手が良さそうに見えますが、オンライン接続していなければあまり使い物にならないといった印象です。
3-3. ESET
◇動作の軽さ
ESETの軽快さは価格コム評価で4.48とかなりの高評価を得ています。ほかのアプリケーションと競合して動作が重くなるということもなく、低スペックパソコンでも十分に使えるでしょう。また、カスペルスキーからESETに乗り換えたユーザーの評価もありました。
とても軽いです。シネベンチで若干スコアが伸びるくらいにカスペルスキーより軽いです。
実際にカスペルスキーから乗り換えたユーザーの声が最も参考になるのではないでしょうか。安定性も高く、カスペルスキーは稀に起動に失敗することもあったようですがESETではそのような現象は起きていないようです。
◇マルウェア対策性能
こちらも同様に調査レポートを基に見ていきます。ESETのマルウェア検出率は97.9%(オンライン時)とカスペルスキーとあまり変わらない結果でした。
しかし、ESETは誤検出率が最も低く安心して使えるセキュリティソフトと評価できます。今回比較に使った研究機関のレポート以外でもESETは評価されているようなので、セキュリティソフトで迷った際にはESETを試してみるのも良いかもしれません。
フレッツ光の付属セキュリティソフトとの比較
フレッツ光のセキュリティ対策ツールでは、ウイルス対策や迷惑メール対策、個人情報保護などのセキュリティ機能が搭載されています。ほかにも、有害サイト対策や保護者による利用制限なども完備されており、使いやすいセキュリティソフトといえるでしょう。
中でも特徴的なのは、セキュリティソフトがクラウドで連携しているという点です。セキュリティソフトを利用する上で悩ましいのが、パソコンが重くなってしまうことです。セキュリティ対策ツールでは、動作が重くなる原因のひとつであるウイルスやランサムウェアなどの情報を、クラウド上に保存しているのです。
そのため、安全かつ快適にインターネットを楽しむことができるでしょう。
カスペルスキーとの違い
NURO光のカスペルスキーとの大きな違いという点では、カスペルスキーが5台分の端末に使えることに対して、セキュリティ対策ツールでは1台分が標準装備となっていることも挙げられます。
2台目以降の端末にも使いたい場合は、新たにセキュリティ機能ライセンス・プラスという契約を結ばなくてはなりません。
2ライセンス追加するには月額380円、4ライセンス追加するには月額760円かかります。5ライセンス以降の料金はプランによって変わりますが、「フレッツ光ネクスト」の場合では1ライセンスごとに月額190円の追加料金となっています。
この点は、一戸建てまたは7階建て以下のマンションでは無料、8階建て以上のマンションでも5つの端末まで月額500円というNURO光のカスペルスキーの方が大きく勝っているといえるでしょう。
auひかりのセキュリティソフトとの比較
安心ネットセキュリティは、プロパイダのau one netが提供しているセキュリティソフトです。
これは、auひかりに無料で付属しているわけではありません。auひかりにはセキュリティソフトが付属していないので、ご自身で別途セキュリティソフトを購入するか、プロパイダが提供するセキュリティサービスに加入するのが一般的です。
au one netの「安心ネットセキュリティ」の場合
安心ネットセキュリティには、ウイルス対策やスパイウェア対策、フィッシング詐欺対策といった基本機能がしっかりと搭載されています。ほかにも、迷惑メール対策やWEBサイトの安全性評価、子供に見せたくないサイトをブロックするペアレンタルコントロール機能などが備わっています。
最大3台までの機器にインストール可能なので、ご自分のパソコン・スマホ・タブレットなどをひと通りカバーすることができるでしょう。
気になるのは月々のお値段ですが、こちらは月額300円となっています。NURO光では、一戸建てまたは7階建て以下のマンションでは無料、8階建て以上のマンションでは月額500円でした。
NURO光forマンションのカスペルスキーでは5台分で月額500円ですから、8階建て以上のマンションにお住みの場合、料金面で比べるとどちらも差がありません。お使いの端末が3つ以内という方には安心ネットセキュリティがお得、4つ以上使っているという方にはカスペルスキーの方がお得ということになります。
また、安心ネットセキュリティでは最大2ヶ月の無料キャンペーンを行っています。適用条件は、auひかりに加入されていることと、安心ネットセキュリティに申し込みを行うこと。これで開通月を含む2ヶ月間の月額利用料が無料になります。初期費用も必要ありませんので、ネットを開通した直後に出費を抑えたいという方には適しているといえるでしょう。
セキュリティソフトの優劣はユーザー次第
どのセキュリティソフトを選べばいいかということに、明確な答えはありません。セキュリティを重視するのか、料金面を重視するのかで変わってきます。
セキュリティに関しても、ご自身で危険なサイトを踏まない自信があるなら必要なセキュリティも変わってきますし、ネットサーフィンが好きな人、メールを頻繁にやりとりする人、ネット上で買い物や取引を日常的に行っている人、それぞれに最適なソフトは違います。
セキュリティソフトを使いたい端末の数、子供へのセキュリティも必要かなど、さまざまな要素について考えながら決めていきましょう。
NURO光を契約した際のカスペルスキーの料金
NURO光の料金体系は、戸建て(マンションミニ)と、マンションによる契約(NURO光forマンション)に分かれています。
戸建て(マンションミニ)の契約でしたらNURO光を利用している間はカスペルスキーを無料で使うことができます。一方、NURO光forマンションの場合、カスペルスキーを使うには利用料として月額500円が必要となっています。
一戸建てでは無料で利用できる分お得なのは明らかですが、NURO光forマンションの月額500円という料金についてはどうでしょう。通常購入する場合と比べて高いか安いかを見ていきましょう。
カスペルスキーの正規料金
カスペルスキーを通常購入する際も、1台版・5台版・プレミアムライセンス(台数無制限)と分かれており、さらに利用期間によって料金が異なります。
カスペルスキー5台版の通常購入は、1年で4,980円、2年で9,250円、3年で12,150円となっています。最も割高なのは1年間の4,980円ですが、それでも月々415円なので、NURO光forマンションのカスペルスキーに契約するよりも、通常購入した方が安いという結果になります。
ただし、これは1年きっかり使い切った場合の結果です。
たとえば別のセキュリティソフトに切り替える場合、通常購入では1年経っていなくても4,980円という料金は変わりませんが、NURO光の500円は月あたりの支払う金額なので料金面に無駄がありません。
また、カスペルスキーの公式では、NURO光と同じように月々の料金を支払ってカスペルスキーを使えるようになる月額セキュリティサービスがありますが、こちらは月額599円となっています。
以上のことから、年間単位できっちり使い切る(あるいは将来ずっと使い続ける)ならば通常購入がお得で、期限を考えずに月額支払いをするのならNURO光forマンションの方がお得ということになります。
パソコンやスマートフォンで、インターネットを利用することを考えているならセキュリティ対策も考える必要があります。
コンピューターウイルスやマルウェアなどにコンピューターが感染してしまうとパソコンに不具合が発生したり、大事なデータが抜き取られてしまう、クレジットカードの情報が悪用されてしまうなど、様々な問題の発生が考えられます。
自分でアンチウイルスソフトをパソコンやスマートフォンにインストールすることでトラブルを未然に防ぐことができます。インターネット接続サービスによっては、ウイルス対策が標準搭載されていたりします。
NURO光では、無料でパソコンやスマートフォンへのセキュリティー対策をすることができるカスペルスキー マルチプラットフォーム セキュリティを標準で使うことができます。
カスペルスキー マルチプラットフォーム セキュリティとは?
カスペルスキー マルチプラットフォーム セキュリティとは、パソコンやスマートフォンで利用することができるセキュリティソフトのことです。
1つのソフトで様々な端末のセキュリティ対策をすることができます。
ウイルス対策や外部から攻撃を受けたときにブロックしてくれたり、オンラインバンキングやオンラインショッピングを使う時に個人情報を守ってくれたりします。
カスペルスキー マルチプラットフォーム セキュリティは月額500円の有料サービスですが、NURO光に加入すると無料で使うことができます。
セキュリティソフトの相場
セキュリティ系のサービスは、たくさんの種類があります。
月額制ならカスペルスキーのように500円台から利用できるものもあります。
パソコン用のセキュリティソフトなら1000円台〜1万円近くになるソフトもありますし、スマートフォン用でも1000円台〜5000円台くらいの値段になります。
セキュリティ対策は必ずしよう!
パソコンやスマートフォンを利用する時は、かならずセキュリティ対策をするようにしましょう!セキュリティ対策を怠ってしまうと、思わぬトラブルに繋がってしまう場合があります。
他人事とは思わずに必ず対策はしたいところです。NURO光の場合、インターネットサービスを契約するだけで月額料金が無料でカスペルスキーを利用することができるので、自分でセキュリティソフトを探すのが面倒な方や、コストを気にする方にはオススメです。