NURO光を解約する際の手続きと注意点
NURO光を解約する際は、いくつか気をつけなければいけない点があります。解約の手順やかかる費用、引越し先した後も利用したい場合の注意点もありますので、これから契約を考えている方も解約方法は知っておいた方がいいでしょう。
- 1.「退会」と「解約」の違いを知っておく
- 2.解約手続き
- 3.解約に伴って発生する可能性がある費用
- 4、NURO光の契約更新月を調べる方法
- 5、引越し後にNURO光を再開する方法 新規契約 VS 引越しキャンペーン
- 6、解約した際にメールアドレスだけ残す方法
1.「退会」と「解約」の違いとは?
NURO光を解約する際は、「退会」と「解約」の2つがあります。
前提としてNURO光は、So-netというプロバイダが提供しています。So-netとの契約にはNURO光の使用に関すること以外にも、So-netのメールアドレスや、NURO光以外のサービス(WiMAXやSo-net モバイルLTEなど)を利用することも含まれます。
「退会」は、NURO光だけでなくSo-netのサービス全ての利用を停止することを指します。
「解約」というのは今回の場合ですと、NURO光の利用のみ停止することを指します。NURO光以外のSo-netのサービス(WiMAXやLTE)等を継続して使う方や、NURO光から他の光回線サービスに乗り換えたいけれど、So-netのメールアドレスを引き続き利用したいという方は「退会」ではなく「解約」を選ぶ必要があります。
また、引っ越し先でも引き続きNURO光を使用したいという方も、「移転手続き」のあるフレッツ光やau光などと違って一度解約しなければならない点には注意が必要です。
もちろん、引っ越し先もサービス提供圏内であればもう一度申し込むことでNURO光を使うことができるのですが、解約に伴う違約金が発生するケースでは余計なコストがかかってしまうのは難点といえます。その際はキャンペーンも再度申し込めますので必ず使いましょう。
2.実際の解約手続き
NURO光を解約する方法は次の2つです。退会の手続きも解約と同様ですので、ここから先はまとめて解約と表記しています。
- サポートデスクに電話で連絡
- チャットまたはLINEで手続き
手順については戸建てプランもマンションプランもほぼ変わりません。
<NUROサポートデスク>
- 電話番号:0120-65-3810
- 受付時間:9:00〜18:00(1月1日、2日を除く)
チャットでの問い合わせはこちら(受付時間9:00〜18:00)
https://support.so-net.ne.jp/ask_chat#
WEB上のマイページからの解約方法
So-netのマイページにログインすると手続きの一覧が表示されますが、「退会のお手続き」から解約したいサービス(今回の場合はNURO光)を選びます。
So-netそのものから退会したい方やメールアドレスだけは残したい方も、該当する項目があると思いますのでそちらをクリックしましょう。後は画面の案内に従うことで解約の手続きを完了することができます。
マイページにログインするID・パスワードを紛失したケース
この場合は、氏名・電話番号による本人確認をすることでウェブから解約ができるようになっています。
また、画面を見てもよく分からないという方は9:00〜18:00の営業時間内であればSo-netのオペレーターとチャットをしながら解約の手続きを進めることもできるようです。
いずれのケースでも基本的にインターネットで解約の手続きが完結するようになっていて手軽ですね。インターネットの解約というとプロバイダに電話で引き止められたり、手続きが煩雑で解約しにくくなっているというイメージがありますが、NURO光の場合はそういった心配は必要ありません。
解約時はレンタル機器も返却する
解約手続きの後は、レンタルしていた機器(ONU)を返却する必要があります。引き取り業者が指定日に自宅まで回収に向かいますので、解約時に希望日を伝えてください。
もし、急用ができて当日に不在になってしまった場合は、不在連絡票が投函されます。その場合は、集荷日を再調整すれば問題ありません。とはいえ、一定期間を過ぎても返却しない場合は機器損害金という形で費用が請求されてしまいます。できるだけ早めに返却処理を済ませるようにしましょう。
返却しなかった場合の機器損害金例
- ONU(ホームゲートウェイ):11,000円
- TA(光でんわ利用時):12,000円
返却機器や梱包方法などはこちらも参考にしてみてください
NURO光解約時のレンタル機器返却について知りたい
https://support.so-net.ne.jp/supportsitedetailpage?id=000010706
3.解約に伴って発生する可能性がある費用
インターネットを解約する際に盲点になりがちな事が、解約に伴う違約金です。NURO光を解約する際にかかる可能性のある費用は以下の3つです。
- 1、契約解除料:9,500円
- 2、工事費の残債分:最大40,000円
- 3、回線撤去費:10,000円
ただし、これらの費用は状況によって発生する場合としない場合があります。
1、契約解除料
契約解除料は、2年プランで契約していて、なおかつ契約期間内で解約した場合に発生します。契約解除料が発生しない更新月は契約満了月の翌月となり、契約から25ヶ月目、49ヶ月目、73ヶ月目などが更新月にあたります。契約解除料を払いたくないならこのタイミングで解約すると良いでしょう。
2、工事費の残債分
NURO光では、戸建てプラン、マンションプランともに基本工事費が実質無料となるキャンペーンを行っています。ただし、一度に無料となるわけでなく複数月にわたって月割りした費用を割引するという形を取っています。
戸建てプランの場合は30ヶ月、マンションプランの場合は36ヶ月です。この期間内に解約した場合、残った期間分の費用が割引されないため、その合計額を支払うことになります。基本工事費は40,000円ですので、戸建てプランはひと月あたり1,333円、マンションプランは1,111円です。
たとえば、戸建てプランを20ヶ月で解約した場合、10ヶ月分、つまり11,110円の残債費用を支払うことになります。
3、回線の撤去費用
こちらは任意ですが、NURO光の回線を撤去する際にも費用がかかります。別の回線を引き込むときや賃貸住宅で管理者から撤去するよう求められた場合は自費で撤去しなければなりません。特に、賃貸住宅の場合は放置しておくとトラブルの元になります。撤去すべきかどうか必ず確認するようにしましょう。
その他
NURO光でんわを利用している場合はMNPに注意
「NURO光でんわ」を利用している場合にも別途の注意点や工事費が発生することがあるので注意が必要です。これは、「NURO光でんわ」の電話番号がNTTから「番号ポータビリティ」で移行させて使用している場合と、「NURO光でんわ」で新規に発行した場合によって違いがあります。
NTTから「番号ポータビリティ」で移行させた電話番号
この場合、使っている電話番号を他の電話事業者で利用するか、電話番号そのものを廃止するかを選ぶことができます。解約手続きを行う際に「現在の電話番号を継続利用する」を選択した上で、引き継ぎ可能な電話事業者へ「番号ポータビリティ」の手続きを合わせて行いましょう。
この場合、「ソフトバンク テレコム 交換機等工事費」に1,000円と「番号ポータビリティ工事費」に1,500円がかかりますので、トータルで2,500円の追加費用が発生します。現在の電話番号を廃止する場合でもこちらの費用は発生するので、解約手続き時に「現在の電話番号を廃止する」を選択しましょう。
「NURO光でんわ」で新規に発行した電話番号
この電話番号は他の電話事業者で継続して使用することができないため、「NURO光でんわ」の解約と同時に廃止されてしまいます。この場合でも「ソフトバンク テレコム 交換機等工事費」に1,000円の費用がかかることになります。
「NURO光でんわ」を利用している場合、電話番号の「番号ポータビリティ」もしくは廃止が完了した時点で光通信サービスのNURO光の解約もなされたことになります。逆にいえば、この手続きや工事が済むまではNURO光の利用料金も発生してしまうことになるので、解約を希望する場合は解約月の20日までに工事の手配を完了しておくことが推奨されています。
無料で解約できるのは契約から4年後
工事費の残債を支払い終えるのが30ヶ月後(for マンションは36ヶ月後)ということを考えると、工事費を支払っている間に2年契約が一度更新される事を考えると、NURO光を完全に無料で解約できるタイミングは4年後、6年後です。
ただ、現在はフレッツ光や光コラボも割引やキャンペーンを付ける代わりに2年契約の自動更新+工事費は実費です。工事費が実質無料になるauのギガ得も契約期間の2年で解約すると工事費の残債が6ヶ月分残り、それを請求されます。
そう考えると、解約を考えるのであれば2年後、工事費の残債が6ヶ月分(8,004円)残りますが、申し込み時に3万円のキャッシュバックを受けれますのでそれで相殺と割り切るところかなと思います。
また、「So-net 安心サポート」や「So-net つながる機器補償」、「So-net くらしのお守り」といったオプションを利用している場合も、ウェブから解約を行うことができます。
NURO光から他社に0円で乗り換える方法は?
インターネットサービスの中には、他社からの乗り換え時に違約金相当分を還元してくれるキャンペーンを実施している会社もあります。これを上手く使えば、契約期間を気にすることなく乗り換えることができるでしょう。
<乗り換えキャンペーンを行っているサービス例>
・ソフトバンク光
・auひかり
NURO光の契約更新月を調べる方法
前述の違約金の話の補足になるのですが、NURO光の契約更新月がいつなのかを調べる方法がありますので紹介したいと思います。自分がいつNURO光に入会したのかを忘れてしまったという方も、この方法を使えば安心です。
@マイページにログインする。
「マイページ」のログイン画面にID・パスワードを入力して「ログイン」をクリックしましょう。ID・パスワードを忘れた方は氏名やメールアドレスによる認証で再発行して貰うことができます。
A契約情報を確認する。
マイページ内から「接続サービスご利用状況」→「ご契約情報の詳細」をクリックして、次の画面に進む。
B契約更新月を確認する。
「お申し込み内容と進捗状況の確認」ページの「コースご契約情報」内に契約更新月が記載されているので確認しましょう。
以上の手続きで契約更新月が調べられるので、気になる方や引っ越しのタイミングを計っているという方は確認しておくと良いでしょう。
引越し後にNURO光を再開する方法
引越ししたあとも引き続きNURO光を利用したい場合、2つの手段をとることができます。
- 一度退会して再契約する
- 引越しキャンペーンを利用する
一度退会して再契約する場合は、NURO光はもちろんSo-net会員も退会して新規の状態でNURO光と契約することになります。
一方、NURO光だけを解約して引越し先で再度契約する場合は、引っ越しキャンペーンという特典を受けることができます。引っ越しキャンペーンでは以下の費用がかかりません。
- 既存契約の契約解除料9,500円→無料
- 既存契約の工事費残債分→無料
- 移転先の基本工事費40,000円→実質無料(30ヶ月1,334円割引)
- 移転先での契約事務手数料3,000円→無料
- So-net設定サポートサービス→無料
簡単に言えば、引っ越しキャンペーンはペナルティなしで最初に契約した状態に戻してくれるサービスだと言えます。工事費の残債は30ヶ月分に戻りますが、新たな出費はありません。
再契約と引越しキャンペーンはどちらが得か
引越しキャンペーンは魅力ですが、再契約の方にもメリットはあります。新規入会のキャンペーンである35,000円のキャッシュバックが再度適用可能だからです。したがって、引越しキャンペーンのメリットが薄い状態、つまり工事費の残債が少ないなら、むしろ一度退会して新規契約した方がお得になる可能性があります。
NURO光を14カ月以上利用しているなら新規契約が得
35,000円から契約解除料の9,500円と契約事務手数料の3,000円を引いた22,500円、この金額より工事費残債額が少なければ再契約のメリットの方が大きくなります。この金額になるのは、NURO光の利用開始から14ヶ月目以降です。
40,000円−(1,334円×14ヶ月)=21,324円
もちろん、再契約の場合は入会しなおす手間が生じます。とはいえ、金額だけなら14月目以降は引越しキャンペーンを利用するより再契約をした方が良いでしょう。
解約した際にメールアドレスだけ残す方法
NURO光に加入するとプロバイダのSo-netからSo-netドメインのメールアカウントを発行してもらうことができます。プロバイダのメールアドレスは、フリーメールよりも信頼性が高いので重宝するのですが、基本的にNURO光を解約するとSo-netも退会の扱いになるためメールアドレスが使えなくなってしまうのです。
しかし、So-netではインターネットサービスのみ解約してメールアドレスを引き続き利用できる「モバイルコース」というサービスを用意しています。月額200円(税抜)でメールアドレスが継続利用可能で、So-netブログも引き続き使うことができます。
NURO光の解約違約金証明書を発行する方法
ほかのサービスに乗り換えるときの違約金還元などで、どれだけ解約金を支払ったか証明が必要なケースがあります。
NURO光では、解約・退会に伴う請求明細書を退会完了月の翌々月の上旬以降にマイページで確認できます。証明書が必要な場合は、この明細書を印刷すれば良いでしょう。退会後も6ヶ月間はマイページにログインできるので慌てる必要はありませんが、何かあったときのために発行されたら1部は印刷しておくことをおすすめします。
NURO光のオプションを解約する方法
ひかりTVや光でんわといったオプションサービスのみを解約したいときは、So-netホームページのマイページから手続き可能です。
ログイン後、マイページの「オプションサービス・コンテンツサービスご利用状況」から該当するサービスを選択し、「オプション解約」を選択してください。オプションごとに解約に伴う費用や返却機器などが異なります。しっかり確認した上で手続きを進めるようにしましょう。
使っていた機器はどうすれば良い?
ONUやTA、スタンド、電源アダプタやLANケーブル等の機器はNURO光の解約時に返却が必要です。業者によっては後日送付される袋に入れて自分で郵便局等に持って行くという手間がかかることがあるのですが、NURO光の場合はSo-netの指定業者が集荷に来てくれるので手軽です。
NURO光を解約する時期というのは引っ越しの準備等で部屋の片付けや不要物の処分等で物の移動がどうしても激しくなると思いますので、その際に誤って返却物を廃棄してしまわないようにしましょう。これは余談になるのですが、引っ越し直前でもインターネットは無いと困ることが多いので、ONUの後片付けは一番最後に回しても構わないと思います。
デスクトップパソコン等は大きな荷物になるので早めに片付けても良いですが、スマホやタブレットさえあればNURO光から配布されるONUに繋いでWi-Fiでインターネットを利用することができるので充分に事足ります。
私の場合は新居に荷物を運んだ後にネットの解約を行ったのですが、何もない部屋でONUだけが置いてあるという状態でしたがそれだけでもタブレットを使って部屋の引き渡しまでの暇潰しができて便利でした。皆さんもONUなどの機器は慌てて片付けずに、最後まで使える状態にしておくことをおすすめします。